クラフト メルクリンとミニチュア模型制作の専門店

バッチ
Reported by Y.Miyake & T.Sakamoto/CRAFT at Germany
〜プロローグ〜
 現代はインターネットの急成長で、どなたでも海外から簡単に最新情報を得たりネットショッピングが出来る時代です。しかし、相手の多くがドイツ語圏とあって、英語ではまったく通じないケースも多く、問合せやオーダーを断念しているユーザーが多いと聞きます。それがマニア傾向の強いものであればなおさらでメルクリンマガジンやZ92会報などに小さく紹介される広告にはHPアドレスも記載されていないメーカーがまだまだ存在しています。これらメーカーは、いわゆる「模型屋のオヤジ(店主)」を筆頭に少数で営まれているところが多く、海外輸出など経験がないところがほとんどです。当店クラフトはZゲージ専門店としてこれに類する商材を数多く集め日本に紹介する事を念頭に、言葉に不自由のない私がドイツオフィスで日々対応にあたっています。絶版商品を探す事など朝飯前(ちょっとオーバーかな?)、でもドイツ人は主張性が強く、日本人のように人に媚びたり、謝る事はまったくしません。ですから夫婦喧嘩?などでは両者ともに平行線で終息するほど....ことに商売となると「コミュニケーションこそ命」になります。
 「ニュルンベルグ、トイフェア」...毎年2月に実施されるこの催しは、出展メーカーが新製品の発表を兼ねた世界最大、注目のトイフェアです。東京本社からは鉄道模型に類するホールに限定し、2月3日の1日で任務を遂行すべしという強行な指事。ドイツオフィスのポツダムから会場まではドアtoドアで約4時間ほど。当日は曇時々雨...事前準備よろしく、いざ出発する事になりました。
〜いざニュルンベルクへ〜
異常に揺れるプロペラ機の中で事前入手していたホール見取図で今一度、各メーカーのブース位置を確認。朝1番のフライトで現地到着はお昼過ぎ。フェアは18:00で終了するから滞在可能時間は約6時間...本社からの指事をすべて遂行可能かどうか、やや緊張気味の私。それにしてもこの飛行機はいただけない。窓越しに見える、たよりないプロペラが止まったら...などと恐ろしい事を考えてしまったりして不安も絶頂?である。ニュルンベルグに到着すると、とてもわかり安い会場へのシャトルバス発着所(写真1・2)がある。このインデックスは随所に設置されとても目立っている。
写真1 写真2
(写真1・2)空港から会場への発着所とシャトルバス
シャトルバスに乗り予定通り会場に到着。受付で名刺を出し入館証(冒頭の写真)を交付してもらう。このフェアは商用以外の個人ユーザーは入館出来ない。この入館証が各ホールの出入りに必ず必要になる。これだけ巨大な会場(写真3)でも鉄道模型は黄色のマーカーを付けた「ホール7A」(写真4)に集約。通りすがりに色とりどりの世界のトイメーカーブースが軒を列ねていたが脇目もせずに一直線に目的ホールへ。
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