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メルクリンとミニチュア模型制作の専門店
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2005年に入り、早くも2月...大変遅ればせながら、私は昨年10月、各社メーカーとの会談のためドイツに飛びました。その中で日本では多くを知られていないプライザー社にスポットをあて私自らレポート致します。今年1月には現地、三宅君がハンブルク・ミニチュアワンダーランドを訪問し、社長と会談。そのレポートの前に何としてでもこれを仕上げなければ...日々の業務に終われ焦りつつ、滑り込みセーフとあいなりました。
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Reported by T.Sakamoto/CRAFT
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(プロローグ)
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鉄道レイアウトにかかせないフィギュア。それらほとんどがドイツ・プライザー社製である事は皆さんもご承知の事だろう。同社がラインナップしているスケールは鉄道模型用だけではなく航空模型用の1:500からはじまり1:350、1:220、1:200、1:160、1:144、1:120、1:100、1:87、1:72、1:50、1:48、1:43、1:32、1:35、1:25、1:24、1:22.5まで、建築模型用まで含め、何と18スケールに分類されている。そのクオリティは世界で高く評価され、各国メーカーOEM製品としても数多く採用されている。
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これらフィギュア全ての原形は手作業で作られ、サイズこそ小さいもののその作業は塑像彫刻そのものと言える。彫刻は「バランスと量感」が重んじられる世界。あらためて直立した人体を真横から見てみていただきたい。頭前部→肩→胸→尻→モモ→ふくらはぎ...とジグザグに「バランスよく」結ばれている事がわかる。これがプライザー製品にはサイズに関係なくきちんと反映されている。さらに人がもつ筋肉や脂肪の「量感」表現にもぬかりはない...彫刻を学んできた私もこれほど小さな人体を塑像する執念と情熱には脱帽である。仮に若くしてもプライザーがある限り自分で作ってみようかなどどいう気持もちは到底湧かない。そのプライザー社はいったいどのような歴史を経て現在に至ったのか....好奇心いっぱいに私たちは「Paul M Preiser GmbH」を訪問する事になった。
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(写真1)究極の構図。どれほどの人々のシャッターに収められた事か..
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(写真2)ローテンブルクの夕暮れ
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(写真3)このような街並があちらこちらに続く
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(観光のメッカ、ローテンブルク)
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プライザー社はドイツ観光旅行の人気スポット、ローテンブルク近郊にある。(写真3)2004年10月30日。当日は前日に降った雨とは裏はらに快晴。タクシーに乗込むと女性ドライバーが「天気がいいのは今日だけ、たくさん観光してね」と。我々が唐突に行き先を「プライザー」と言うとちょっと首をかしげながらも「あぁ、人形を作っている会社ね」とドライバー。やはりこの地では有名なのだろうか...
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景色ががらっと変わる。周囲は何もなく田舎風景そのもの...である。地平線にむかって丘陵を1本の道が延びている。まるでラスベガスから離れ去るバスのような光景だ。遠くにはドイツ特有の白い風力発電が数本回っている。周囲は田園風景が続き、かなり早いペースで信号もなくノンストップでどれほど走ったろうか、教会が見えてきた。小さな村の出現である。すっと2つほど路地を曲ると、そこには村にはとうてい不似合いな要塞が目にとびこんできた。タクシーは停車した。あたりは静まり返り、人の姿も声もない。(写真4)
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(写真4)小さな村に突然出現するプライザー本社
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