10月に入り、朝夕の冷えこみがぐっと強くなった仙石原です。 噴火はすっかり沈静化し、大涌谷の解禁とロープウェイの再稼動に待ち焦がれる毎日です。 はじめに... 当店と十数年来のおつき合いをいただいている大切なお客様から、5インチゲージ・ライブ機関車 「国鉄C56型テンダー蒸気機関車」売却の仲介をお受けしました。 ライブ機関車とは「本物の水と石炭で走り、人を牽引できるレール幅127mm(5インチ)のリアルな ミニチュア機関車」です。 発注から完成まで、約10年を経て完成された芸術品と呼ぶに相応しい本機は、ライブスチームの雄、 「動輪車」製の特注完成車(フルオプション~焼付け塗装済)です。 本機は元来、キットとして発売されていますが、特別に「動輪車」の職人さんによって、 丁寧かつ完璧に組み上げられた正真正銘、唯一の一台です。 完成後、一度も火を入れたことがない状態で、現在も屋内で大切に保管中です。実機のほか、頑丈で 高度な溶接技術で組み上げられたキャスター付フレームや、機関車をフレームに入れた状態で ボイラーを点検できるレール付スロープも付属とのことです。 私自身も実機を拝見しましたが、美術品にも値する素晴らしい仕上がりに驚きました。 ...お陰様で、当ブログは鉄道模型に関わる方々にもご覧いただいています。皆々様のご人脈で、 ご興味ある向きがいらっしゃれば、どうか弊社までお声がけいただきますようお願いいたします。 尚、弊社は仲介(ご紹介)のみで、手数料は一切いただきません。 詳細や価格は、ご依頼主と直接行なっていただくことを付加させていただきます。 さて、ここからはいつものように私の近況、徒然のはじまりです... 先月の昼下がり、のそりのそりと大きな珍客が庭のホームに現われました。 私は彼を「大魔王」と命名しました。 冬眠に向けて、たっぷり脂肪を貯えた「大魔王」は、貨車の間を通りぬけるのもやっとこさっとこ。 でんと居座り、あぐらをかきはじめました。 客・・・「おい、コイツを何とかしてくれんかっ!」 駅員・・・「わかりました、すぐに警備員を...」 その声に「大魔王」は駅員に一撃を与えたのであります。ボキッ! アーレ~! こんな、ありえへん光景に出くわす楽しみが、ここにはあります(汗) 大魔王はこの後、ドボンと池にダイブして姿を消しました。 庭は、ようやく駅舎とホームの本固定が終わり、その周辺の植栽を行なっています。 植栽作業は小さな情景模型づくりに近い感覚で進められます。ちょっとしたことですが、新しく付けた ホームの柵と植物が追加されたことで、景色に立体感とリアリティがでてきました。 こちらは「渡り板」と呼ばれるもの。これもこのゲージではパーツラインナップがないため、 オリジナル制作しました。 ホームはドイツのPOLA(FALLER)の既製品を使用していますが、高さがかなり低いため、全体を約20mmかさ 上げして車輌とのバランスを取りました。(柵や渡り板は自由なサイズで制作可能です。ご興味ある方は、お気軽に お問い合わせ下さい) 庭園鉄道では、あまり細かい部分はスルーしてもいいと思いますが、性分でどうしてもこだわってしまいます。 夜はこんな具合にライトアップ... 駅舎の正面広場はまだモルタルを打ったままですが... ここには道路がつながり、ミニチュアレンガ(本物)を敷き詰め、花壇とともに仕上げていく予定です。 まだまだ地道な作業が続きます... 続いては常連のお客様、H様がプライベートで制作に取り組んでいる箱根登山電車の「アレグラ号」のご紹介。 先日、途中段階でお持ちいただきました。 すばらしいワークです。このサイズ、存在感がたまりません。 Gゲージのアレグラ号、まだ誰も手がけてないんじゃないかな... 箱根登山電車の皆様、見てますか~! ここでスイスの本舗アレグラ号と一緒に走らせる日が今から楽しみです。 H様、吉報をお待ちしております! 仙石原の「すすき高原」は、まだ緑と茶色が混在した状態で、紅葉とともにこれからが見頃になります。 秋の箱根に是非、おこしください!
2015年10月15日