ナローゲージへのいざない
オーダーメイドレイアウトをご用命いただくお客様から「クラフトらしさを満載して下さい」というご要望を頂戴します。クラフトらしさとは、精細な情景表現はもちろん、鉄道以外の動きや光、音の演出を加えることで、私ども制作者として奮起できるのは、ひとえにお客様からこのようなご依頼をいただける賜物と、深く感謝いたしております。
さて、様々なレイアウト演出を追求してきた中で、今一度、鉄道模型そのものを見つめ直し、現在鋭意取り組んでいるのがナローゲージ車両の開発(商品化)です。これは単独でも十分お楽しみいただけますが、私たちの提案は「本線とナローゲージが共存したレイアウト」。動きも二倍、本線とのサイズ対比も楽しめるため、新鮮で躍動感ある情景が実現します。
第一弾は「軽便モジュール倶楽部」の畑中代表とのジョイントで開発した、軌間6.5mmホイルベース12mmの小さな動力ユニット。本ユニットは、HOナローや、Z、Nゲージにもアイデア次第でご活用いただけます。今後のクラフトナローゲージの展開にどうぞご期待下さい。
ラインナップ
番外編(弊社の研究取組み〜極小蒸気機関車への挑戦)
「現代の製造・加工技術力で、どれだけ小さな蒸気機関車ができるのだろう...」ふとした疑問からこの取組みはスタートしました。極小サイズでありながら「低速走行、ロッド駆動、スポーク動輪、照明点灯、ボイラーと基台のリアルな隙間など...」私たちがどうしても捨てきれないこれらの課題を具現化するために日夜、独自に研究を続けています。
選択した機関車はコッペル。この挑戦には、モーターメーカーと加工関連会社の賛同と協力をいただき、1/220スケール、Zナローゲージ(軌間2.7mm)として、鋭意推進しています。この設計・加工過程で得られたすべての技術は、あらゆる面でフィードバックしていく方針です。(写真は合成は行なっておりません。フィギュアはプライザー1/220サイズ)