■下図は本機最大設定の10段構成を示したものです。本機にお手持ちのアナログコントローラを接続します。動力車をスタート位置に置き、スタートボタンを押し、動力車を右方向に進行させます。S2（センサ2）にカウントが入ると、動力車は停止（停止時間調整可）し、P1（ポイント1）がカーブ側に切り替り、進行方向が反転します。以下、S3にカウントが入り。。。同様の動作を繰返しながら、10段目まで「スイッチバックによる登り自動運転」を行ないます。操作はコントローラのスピード調整だけです。

■10段目、S11カウント以降は、S1に向かって「スイッチバックによる下り自動運転」を行ないます。また、登り・下り、動力車がどの位置にあってもストップボタンを押すと、次のセンサをカウントした時点でスタート位置に戻る動作に切り替り、S1をカウントした時点で本機はスタンバイ（全停止）状態になります。

■勾配の段数は、レイアウトの設計に応じて、最低2段（ポイント1本／センサ3個を使用）から下図の最大10段（ポイント9本／センサ11個を使用）まで、自由に設定が可能です。（基板のディップスイッチで段数1～10を設定します）

■本機は「動力車の進行方向に対して必ずポイントの方向を合わせる機能を搭載」しています。これによって「割込み（スプリング）通過時に停止しがちな小さな動力車」でも安心してポイントを通過させることが可能です。

■結線は複雑なようですが、ポイント、コントローラー入出力、そしてスイッチバックさせるためのセンサを本機の指定端子に接続するだけです。レールに絶縁（ギャップ）などを入れる必要は一切ありません。

展示陳列ケースに合わせて制作したデモ用レイアウトでの走行シーン。基本レール配置は上図と同じ、10段分のコースを盛り込みました。動画の時間短縮のため、ディップスイッチは「4」の選択で、4段目（S5）で折り返し運転させ、短く編集したものです。使用動力車は弊社「協三工業1.5t特殊軽量ガソリン機関車タイプ（ペーパーボディ・照明付」で、メルクリンZ無蓋車を集電対応に加工して動力車に接続牽引（片側6軸集電）させています。さらに積載木材の中には、銀座軽便さんのスーパーキャパシタを搭載、これによってスロー走行時の停止（集電切れ）頻度は激減、臨場感あるスロー停車も実現させています。

各社メーカーの電動ポイントに対応する、2バージョンをご用意しました

■バ－ジョンA・交流ポイント対応（ACアダプタ・センサ別売）
「KATO、旧製品・固定式ポイント（電動マシン搭載）／メルクリンZポイント」の交流電動ポイントに対応。（ポイントから3本のコードが出ているタイプ）メルクリン純正コントローラを使用の場合、電源はアクセサリー端子をそのまま入力可能です。ポイント切換え方向は事前に方向を確認の上、本機の所定端子にハンダ接続します。

■バ－ジョンB・直流ポイント対応（ACアダプタ・センサ別売）
現行「KATO、TOMIX」の直流電動ポイントに対応。（ポイントから2本のコードが出ているタイプ）弊社オリジナルACアダプタが付属しています。ポイントのコネクタを取外し、本機の所定端子にハンダ接続します。

■本機はセンサがとても重要です。オプションで推奨高性能センサをご用意しています。弊社が様々なシーンで使用し、安定した動作を実証済です。写真のように3.1mmΦの穴を開け、枕木の高さまで押し込みます。バラストを捲いても同色ペイントすれば目立ちません。センサのコードは本機の所定端子にハンダ接続します。

■センサを感知させるために、車両の底面にマグネット（ネオジウム推奨）を固定します。車両に接着剤を使用したくない場合は、両面テープでも可能です。（動力車の場合、モーターから極力遠ざけて下さい）マグネットがセンサの上に来るとカウントが入ります。正しくカウントしない場合の多くの原因は、マグネットとセンサの距離、マグネットの磁力不足です。オーバーランしないよう、事前に車両のマグネットとセンサの位置を確認して下さい。

■メルクリンZの場合、スイッチレール、8589（ストレート55mm）8529（R195/30゜）8539（R220/30゜）もご使用いただけますが、内部の接点不良や車両によってはスイッチの突起上で停止してしまう場合がありますのでご注意下さい。

■本システムはアナログコントローラ専用で、PWM方式のコントローラー、DCCには対応しておりませんのでご注意下さい。
■電源は、1.5A以上、AC10Vを本機に入力して下さい。別売で弊社オリジナルACアダプタをご用意しています。
■センサは、安価なガラス管タイプのリードスイッチの流用も可能ですが、安定感に欠け、設置も難しいため、おすすめできません。
■アナログコントローラは別途ご用意下さい。また、電動ポイントは必要数を別途お買い求め下さい。