レーザー加工サービス

ご希望のペーパーストラクチャー1点から、設計〜塗装済完成までをお承りするフルスクラッチサービス、そしてお客様が設計したデータに対してのレーザー加工サービス窓口を開設いたしました。下記フローをご参考の上、お気軽にご相談下さい。

フルスクラッチサービス・ご相談から完成までの流れ

1.制作物の具体的な情報をお知らせ下さい
はじめに制作物概要をお問い合わせ下さい。お見積は構成パーツの複雑さ、彫り込み加工や組立て時の遮光(照明内蔵)の有無によって変動しますのでそれらを確認させていただきます。実際には、寸法を入れたスケッチや塗装色(塗り別け)、建物の場合は各面の写真を添付いただけると大変スムーズです。

2.情報確認後、最終的なお見積・納期をご案内いたします
いただいた情報から「データ制作時間・レーザー加工・組立てまでの料金」を算出し、お見積と納期をご案内いたします。もちろんここまでの料金は一切かかりません。正式ご依頼の場合は予定に合わせて作業を開始いたします。(ご依頼の有無にかかわらずお預かり資料のご返却が必要な場合、返送料は弊社負担いたします)


岡本智紀 クラフト 設計・制作担当
1969年生まれ。グラフィックデザイナーの経歴を活かし主にデータ設計とペーパーストラクチャー制作まで一貫して担当。

3.フルスクラッチによるストラクチャ−の完成!
データ制作段階では、不明点などがあれば随時、確認をさせていただきながら作業を進めます。完成ご連絡後にお支払い(詳細はこちらをご覧下さい)をいただき発送となります。一連の流れは要ご予約でご来訪にも応じます。

■原則としてフルスクラッチサ−ビスは、組み立て時のトラブルを避けるため、カットだけの加工は行なっておりません。
■弊社では石壁や木目など様々なオリジナルデータをストックしております。お気軽にご相談下さい。

フルスクラッチサービス/お問い合わせ・お申し込み(こちらをクリックして下さい)

レーザー加工サービスのガイドライン

■切断及び浅掘り等、加工可能な主な素材 紙全般/アクリル/MDFボード(軟質プラスチック・ABS・塩ビは不可)

■浅掘り加工例
操作パネル等に最適です。(スイッチ類のヌキ加工・アウトライン済フォントやラインのミゾ彫り)木材のミゾ彫り加工も可能ですが、繊維が焦げやすいので、MDFボードがおすすめです。

■加工バリエーション
カット・浅彫り加工の加工が可能です。ペーパーストラクチャ−への彫り込み加工は弊社にて石壁や木目など様々なオリジナルデータをストックしております。ご支給データにこれらを反映させることも可能です。この面は石積みテイストにしたい...など、お気軽にご相談下さい。また、レンガや石の路面など、実際の平面画像をご用意いただければ、そのデータを元に彫り込みレーザー加工を施すことも可能です。詳細は次項以下をご参照下さい。
■ご支給データについて
CAD(dxlファイル)またはイラストレータ(線画)データいずれかでご支給下さい。(1面で治まらない場合は複数データに別けて下さい)A3版(297×420mm)で受付けいたしますが、小物ペーパーストラクチャ−の場合は、弊社専用紙を使用しますので、描画サイズA4版(210×297mm)となります。また、データご支給の際は、必ずデータ出力紙を添付(縮小可)し「カット・ミゾ彫り・彫り込み」の指定を明確にご記入下さい。
■ご注意点
ご支給データを確認し、弊社にて専用データに変換の上、加工をいたします。本サービスは原則として「お客様のデータを忠実に加工」するもので、ペーパーストラクチャ−の場合、組み立て確認は行ないませんのであらじめご容赦下さい。
■お見積について
ご支給データをいただいた上でお見積・納期をご案内いたします。

プラ製品のディティールに迫る! 彫り込みレーザー加工


[石壁を彫り込み加工中の写真]レーザービームは直径約0.1mm、表面を焼き切るようにして移動するため、時おり短い間隔で火の粉が上がります。

■彫り込みレーザー加工とは?
一般的にペーパーへのレーザー加工は「切り出し(切断)」と「スジ目入れ(浅彫り)」の二つの方法がもっとも多く用いられ、それぞれレーザービームの出力強弱で行なわれています。この方法は、データのアウトライン(線)に添ってレーザービーム(点)が移動するだけですから加工時間は、ほんの数秒です。10mm四方の正方形の切断を例にあげると、レーザービームは、40mm(10mm×4辺)を移動するだけで完了します。 これに対して、正方形の領域すべてを彫り込む場合は「稲刈りで畑をコンバインが行き来するのと同様」にレーザービームが移動する方法で行なわれます。弊社マシン環境の場合、レーザービーム直径は約0.1mm、移動ピッチ約0.05mmですから、レーザービームは200回(10mm÷0.05mm)もの移動をくり返すことになります。前者と比較すると加工時間は大幅に長くなり、マシン負担も大きくなりますが、ペーパーに複雑な彫り込み加工を施すことで、精細なディティールを表現できるメリットはとても大きいと考え、本サービスをスタートいたしました。


[未塗装参考写真・1/220スケール]]鉄道模型ちゃんねる特番で制作したオーストリア・ハルシュタットにある教会の壁面習作。壁面実写画像を元にデータ構築し、彫り込みレーザー加工を施しています。

[未塗装参考写真・1/220スケール]日本の屋根瓦。彫り込みレーザー加工で瓦の波状を表現。単にラインだけで彫られていないのがおわかりいただけると思います。このような再現が可能となります。

[未塗装参考写真・1/87スケール]HOナロー森林鉄道レイアウト向けに制作した山小屋の壁面習作。塗装後は右写真になります。

[塗装参考写真]簡単に筆塗装し、生乾き状態でパステル粉末を表面にこすりつけるとスーパーディティールの完成。