先日ヤフーオークションに出品したこちらの1点物のZゲージレイアウトセット。
ありがたく落札いただいたお客様から追加アレンジのリクエストをいただき、最終的にこのようなカタチになって先日、無事にお届けが完了しました。
レイアウトには専用のトラムが付属、ポールが架線に追従して走行するのがこのレイアウトの目玉です。架線に注意してレールに乗せて。。。
実機同様に、ヒモを下方に引き下げてポール先端を架線に接触させます。
こちらはアレンジ前の写真ですが、ストレートに張った架線のターニングポイントで実物と同じようにポールがカクッカクッと首を振ります。接触部分はこのスケールではとても小さく、肉眼ではほとんど見えないサイズです。関連動画をこちらからご覧いただけます。
同類の車輌は「Zゲージ・海外型フリーランス・トラム」として発売(架線追従は不可)していますが、これとは別物の設計で、こちらは「BUSCHトロッコ」の動力専用品になっています。(簡単に元のトロッコに戻すことも可能)
ですから、このレイアウトではZゲージトラムとして、別のレイアウトではHOナローのトロッコとして、車体を着せ替えてお楽しみいただくことが可能です。
照明付のBUSCHトロッコをベースにしていますが元来、矢印で示す「照明用の電極が通電しにくくなる」というウイークポイントがあります。(標準トロッコは車体に動力を押し込んでセット)
ハンダを肉盛りしただけの接点が酸化してアダになっているのです。今回制作したクラフト・トラムのボディ側の電極受けには適度にテンションがかかる電極板を内蔵して、このウイークポイントを解消させています。
余談ですが、シングルポールトラムは、かなり以前に「明治村」で実機を見てから、ポールの動きの虜になり、何とかZゲージでカタチにしたいと思い続けてきました。
ここににたどりつくまで、時間をみつけてはコツコツ試作を繰返してきていたのですが、ポールの架線追従時に発生する「車輌重心の崩れによる集電切れ(車輪の浮き上がり)」がどうしても解消できずにいました。
それを見事に解消してくれたのがBUSCHトロッコでした。他に類を見ない強力なトラクションは、海外に見られる急坂を行き交う路面電車シーンも実現可能です。夢やイメージはどこまでも広がります。
落札いただきましたお客様に、あらためて感謝の気持ちを込めて。。。