皆様、連休をいかがお過ごしでしょうか。
東京は先週までの寒さが嘘のような穏やかで暖かい日和の休日が続いています。
私たちはと言いますと。。。相変わらず制作作業にあけくれています。
今日は弊社Zゲージトラム架線集電の続報です。
架線は本来「直線」で結ばれていますが、鉄道模型下で直線で結ぶとなるとレールが急カーブのため、数多くの架線柱を立てなければならず、メルクリンはじめ海外メーカーがラインナップしている架線システムの多くは、実際にはあり得ないことですが、カーブに合わせて架線を曲げて設置する方法が多用されています。
これは一般的なZアームやWアーム、そしてビューゲルタイプのパンタグラフ、そのものは回転しませんから、常にレールの真上に架線を設置しなければ脱落してしまうためで、日本の住宅事情に合わせたレイアウトサイズでレール配置すると、架線柱だらけのカーブか、架線柱を減らして架線を曲げるか。。。いずれかの逃げをこうじねばならなくなるということです。
私がシングルポール・トラムの架線集電に着目したのは、ポールそのものが回転する点で、これによって「架線が必ずしもレールの真上になくてもポールが回転して架線を追従してくれれば、架線柱を減らし架線を直線で結ぶことができる=同時にリアルさも表現できる」からでした。
Zゲージの小さなシングルポールの構造を複雑にすると、恐ろしくコストが跳ね上がります。試行錯誤した結果、とてもシンプルなマイナーチェンジで実現することができました。
ほぼテストは完了、その動きは実に痛快でリアルです。集電はレールの片側と架線をパラレル接続した3極集電で、レール集電より安定した走行をしてくれています。近日、本ページ更新~動画公開いたします。
今しばらくお待ち下さいませ!! では写真を数点。。。
完成したオール金属製の架線柱。(キットと完成品を設定予定)
架線は0.4mmΦ真鍮。(実際は黒染めを施す予定)
架線は「全て直線」で結ばれます。ターニングポイントでは外側に引っぱり自然な感じに。町なかのレイアウトでは建物から引っぱるのが効果的です。
横から見るとこんな具合です。ポール先端は一度、架線にひっかければ逆転走行させてもはずれることはありません。但しポールの向きは、進行方向に合わせて実機同様に入れ替えて下さい(笑)
最後に現在、弊社が開発中のアイテムと、よもやま情報をご紹介いたします。
1)メルクリンZ対応/スイッチバック運転システム(商品化決定)
ポイントtoポイントのレイアウトで最大10段まで自動でスイッチバック運転を繰返す今までありそうでなかったシステムです。電動ポイント・進行方向は自動切替え式。奥行きの狭い壁掛けレイアウトも簡単に構築できます。
2)HOナロー向け小型ターンテーブル(商品化決定)
N・Zゲージにも転用できる高性能モーターを採用し安定動作を追求。複雑なキットではなくシンプル構造の小さなターンテーブルです。
このほかまだ詳細開示できませんが、従来のレイアウトにない「動きや演出」に一役かう斬新なユニットも鋭意開発中です。
3)本年8月のJAM、小さなブースですが出展いたします。まだ早いですね(笑)オリジナル新商品、これらを使ったレイアウトを展示いたします。詳細は追ってご案内いたします。
4)BUSCH(ブッシュ)新製品
本年2月のニュルンベルクトイメッセで新製品発表された「鉱山鉄道シリーズ」に私たちも注目しています。地下の炭道セットなど、我々がプロダクツイメージしていた楽しい製品が複数ラインナップされ、ほんとうに驚きました。
もちろん弊社でも取扱販売を行ないます。BUSCH日本総代理店からの情報では、第一便入荷は本年秋頃の暫定予定で価格もまだ未定です。詳細情報を入手次第、弊社サイトに特設ページを開設予定です。とにかく、いの一番で入手し、それぞれのキットを完成させてインプレッションしたいと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします!