2011年2月13日

Zトラムの架線集電

 

Zゲージトラムの架線集電走行シーンの動画をアップしました。

このシステムは昨年のJAMでも展示していたのですが、サイズがとても小さいため気づかれなかった方も多かったと思います。ストレートにはった架線に集電ポールは、架線ビームや引っぱり線にもひっかかることなく小気味よく回転して架線を追従走行します。

当初、トラムを商品化するときに見据えていたことですが、ストレートにはった架線への追従はシングルポールだから実現できることで、ビューゲルやダブルアームタイプなどでは、メルクリンZのシステムのように、架線を曲げなければ確実に脱落してしまいます。

模型=ディフォルメされた小曲率カーブに架線をストレートにはると、架線柱だらけになってしまいます。それでよしとするか、または架線を曲げるのか、模型をリアルに追い込んでいくと必ず突き当たるジレンマです。。。

ビームと小さなガイシは洋白エッチング板で、真鍮の架線柱にハンダで組み合わせています。


トラム側は片側の車輪電極をポールに並列接続した3極集電で、通常のレール集電と比較すると確実に効率が向上しています。

動画は前進のみですが、ポールは接触したまま後進走行もします。但し、ポールは常に進行方向に合わせなければ見た目にとても不自然です。明治村のシングルポールトラム(京都市電)は逆転走行させるとき、乗務員がこんな具合にロープを引き下げて反転させて向きをかえています。実機と同じです(笑)

これはとても気を使います。。。

目下、このような往復路線でポールを自動反転させる仕組み作りと戦っています。