2011年2月13日

メルクリンHOレイアウト

 

今日はメルクリンHOレイアウトのメンテナンスでお客様のご自宅に出向きました。


不具合はポイントマシン(以下74490)の不調。設置直後から動きが渋いものが出始め、とうとう不動になってしまったものが複数。。。

こちらが操作パネル。レールレイアウトの意匠パネルに切換えスイッチを付けて操作しやすい設計になっています。


メルクリンHOのポイントは基本的にすべて手動で、Cトラック(道床付レール)ポイントには74490をセットアップすることではじめて電動になります。デジタル化させるためには、さらにデコーダーを追加搭載することになりますが、今回のレイアウトはすべてアナログ式にしています。


これが裏側で74490をセットアップしたもの。黄と橙のコードにつながっているものはオプションのアクセサリーのランタン(点灯式)で、ポイント切換えに合わせてランタンが回転、少し遠目でも方向視認ができます。


前回の訪問時には基本的な電源系統のチェックや、ポイント裏側に何かが干渉していないか等の確認を行なっており、74490の不良が明確だったので交換することになりました。

とても気になったのは、同時期に輸入した半数以上の74490が不良であったことです。メルクリンには「弊社が輸入した時期の電動マシンに不具合が多発していないか」を確認しました。 回答は、

「無償交換します。代替品に交換すれば問題は解消するでしょう」と、少しマトを得ないものでした。

今年になって輸入した代替品と以前に輸入したすべての74490を比較したところ、新しいものには製造日(2010.4.13.)が刻印されたラベルが貼ってありました。


以前から74490は様々なレイアウトで多用してきましたが、このようなラベルが貼ってあるものには初めてお目にかかります。このラベルが何かしらの対策をした証であるとすれば、メルクリンからの解答にも納得がいきます。

レイアウトを制作させていただいた弊社としては「お客様に対して、強靱であるはずのメルクリン製品が何故、1年たらずでこのような不具合になったかを、きちんと説明する責任」があります。お詫びとともに、これら詳細を説明してご理解をいただきました。


バラストを綺麗に落としビス止めされたレールを外していきます。専用ビスはCトラックと近似色のため固定位置がわかっていても見つけにくく、頭をナメやすいので注意が必要です。架線は現行の細いストレートタイプのため周辺を注意しながら取外し、74490を交換。動作確認後、元に戻していく作業でした。

無論、正常に動いているものは交換していませんが、これが今日交換した不良分です。


よりよい商品を作るメーカー、それを自信をもってお客様に提供する販売店。決して一報通行であってはならないと思います。不良品はただちに報告書とともにメルクリン送りになります。