早朝から埼玉鳩山町にあるトロッコ公園に出向きました。ここには「KATO3.5tガソリン機関車」と「日本輸送機2tバッテリー機関車」の2台が静態保存されています。前者は栃木県駒形石灰工業、後者は宮城県細倉鉱山で使われていたもので、いずれもレール幅610mmの軽便機関車です。
この公園の由来は、地域に住んでいたトロッコ好き少年が、撮影で訪れた地方の製材所のトロッコから転落して亡くなったことを追悼し、鎮魂(ちんこん)碑として2台の軽便機関車を保存、小高い山に遊歩道や広場とともに作られたということです。
これがKATO3.5t。停車場のイメージで保存され、ここは「銀河ステーション」と名付けられています。私たちの目的は寸法計測です。これをHOナローとして模型化する場合、レール幅は7mm(610÷87)になりますが、入手しやすい市販レールが9mmと6.5mmという点で「KATO3.5tタイプ」として2つのゲージに共用できる車体模型化を計画しています。(動力ユニットはWB12シリーズの6.5・9mmをコンパチ)
連休開けの平日午前とあって閑散とした中で、機関車にベタベタ触ったり手をつっこんだり、写生に訪れた老人や落ち葉を掃除している作業員さんには、きっと怪しい連中だと思われていたに違いありません。。。
ここから遊歩道1キロほど先の「天の川ステーション」にはバッテリー機関車があるということで、行ってみることにしました。遊歩道沿いには「白鳥の停車場」「鷲の停車場」2箇所の停車場、広場がありました。
遊歩道の眼下には住宅地が見えますので森林の中という感じはしませんが、それでも久しぶりに緑と土の臭いを楽しむことができました。急な階段を降りたところが「天の川ステーション」です。
かわいそうに落書きをされた「バッテリー機関車」がありました。こちらは今後の資料にと、入念に計測。。。
実際に走らせることができたらどんなに楽しいだろうね、そんな話に終始しました。
現役当時、現場の運転手さんも案外、楽しんで走らせていたに違いないと感じます。
短い滞在時間でしたが、濃厚な時間を過ごしました。天国の少年も、きっと私たちと一緒だったことを感じながらトロッコ公園をあとにした我々なのでした。。。