2010年9月 のアーカイブ

2010年9月25日

9mm動力ユニット続報

 

アクリルボディの廉価版・動力ユニットキットのミニマムホイルベース10mm(9mmゲージ)の試作テストがほぼ終わりました。

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車輪はNゲージ既製パーツを使用しているため、やや大きいのが難点ですが、フリーランスで様々なボディと合わせてお楽しみいただけると思います。

組み立ては、瞬間接着剤を使って簡単な工作感覚で作れます。万一、ボディパーツパーツを壊したり紛失しても自社加工品ですから万全のフォローが可能です。

従来の金属ボディ「WB12-9.0」の自重、約8.5gに対し、この廉価版は4.7gと約55%減ですが、自重差のひけをとらず綺麗なレール環境下ではウェイトなしでも走れるほど性能を高めることができました。ボディに2.5g程度のウェイト加算があれば、まるで不安を感じさせない走りをお楽しみいただけます。

もちろん低速もバッチリ、かなりききます。コントローラーの初期ボリュームタッチにもしっかりトラクションがかかってくれます。実に痛快です。このフィーリングは鉄道模型にはなくてはならないものだと思います。。。

フランジを付けるとこんな感じになります。

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写真のモーターは本年12月に仕上がる新モーター(試作)を搭載しており、低速から高速までのコントロール幅、トルクともに従来モーターよりも大きくなっています。

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ホイルベースは様々な向きにご活用いただけるよう、今回仕上がったホイルベース10mmと、すでに完了している23mmまで、狂気(?)の1mmピッチで設計進行中です。

つまり、ラインナップは。。。

「10/11/12/13/14/15/16/17/18/19/20/21/22/23」の14種になります。

来る10月3日(日)の軽便祭では、ご紹介のホイルベース10mm版をデモ展示します。是非、ご覧になってお確かめ下さい。価格は目下、鋭意調整中です。どうぞご期待ください!

2010年9月19日

母の作品と。。。

 

私の母は手先が実に器用です。70歳を過ぎてもそれは健在で、写真を撮ってほしいと見せられた趣味のキルトワーク作品にギョッとびっくり。

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旅行で訪れたコッツウォルズに実在する有名なデリシヨップをモチーフにキルトで再現したもの。あたり前だけどすべて布なんですね。近くで見るとこんな具合。

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果実のテカり具合や長ネギの断面などには、細い刺繍糸を駆使して質感を高めている。それがほとんどすべてに。。。それぞれがリアルに盛り上がっていて思わず、もぎ取りたくなったり、臭いをかいでみたい衝動にかられます。賛美するわけではありませんが、ひとしきりの感心とともに、ほっとするような温かさを感じました。

私が幼少の頃、母は特に絵画や工作には、いろいろアドバイスをしてくれました。そのお影で今の自分があるのかな。。。あらためて感じました。この作品は私がいただいちゃおうと思います(笑)

そんな母に対抗するわけではありませんが、私も負けてはいられません。秋の夜長、お客様からのご依頼で、こんなNスケール用パーツを作りました。

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祭りで目にする「ぼんぼり」です。もちろん点灯します。光の拡散を重視するため、LEDを使いました。今後、ブラシアップとともに、4面には祭りの文字も入れる予定です。

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お客様の要望は「とにかくリアルなサイズと照度にしてほしい」というもの。最近の鉄道模型をとりまく「ストラクチャーや光モノ」は精密な商品が目立ちますが、量産プラ成形品には技術的な限界があるため、多くはオーバースケールになっています。ご依頼主はこれがどうしても気になるとのことでした。

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フィギュアとの対比はこんな具合、とても自然なコントラストです。支柱は直形約0.55mmの中空パイプを使用しています。実際のサイズでは直径8.3cm程度の支柱になりますからとても現実的です。これがお客様のこだわりの情景に、さらに命を吹き込むことになります。

試作とはいえ、細かい作業でしたが今宵は母に軍配あり。。。ですね(苦笑)

2010年9月12日

新規格・9mm動力ユニット

 

引き続き、動力ユニットネタ続きで失礼します。これは何でしょう。。。

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8月20月のブログでお知らせした新規格の9mm動力ユニット試作の山です。当初、ギアケースは真鍮の予定でしたが、アクリルキットとして製品化することになりました。発売は新モーター及び専用ギアが完成した時点で開始します。

アクリルでほんとに大丈夫なの?と皆さん思われると思います。

大丈夫です。ノープロブレムであります。その背景は。。。

先月のJAMではNゲージ保線車両(アクリル試作品/ホイルベース22mm)をデモ展示し開催3日間、延々走らせ、その後の継続テストから耐久性を確認できた。

アクリルはレーザー加工を行なうが、定説では熱変型しやすい上、カット断面が台形になる性質上、低精度になってしまうという懸念があるが、加工設定の調整と1/100mmレベルのデータ微調整で、組み上げた動力ユニットの性能を従来品(金属ボディ)に肉迫するものに高めることができた。。。のです。

今も、傍らでジージーと言いながらゆっくりエンドレスを走り続けています。今日は6時間程度、一度も止まりません。不思議なほどです。これはホイルベース22mmの完成形です。

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下記が「新規格・動力ユニットの骨子」になります。

(1)従来品のライト版キットと位置付ける。(9mmのみ)
(2)ラビットスタートは論外、低速でしっかり走ること。
(3)車輪は市販既製品を使用しギアのみを入替える仕様。
(4)ホイルベースは10mm~25mm程度の間で複数設定する。
(5)将来的には1mmピッチのホイルベースを設定したい。

WB12従来品(金属ボディ)は自重にこだわり単体でも十分走行可能な性能を持っていますが、新規格品はアクリルボディで軽いため、車体へのウエイト搭載は必須になります。かといってさほど神経質になるレベルではありません。ホイルベース20mm程度であれば単体走行も確認できています。

気になる価格は目下調整中です。可能な限りリーズナブルにしたいと思っています。

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近くで見るとこんな感じのスクラップの山、どうしても捨てられません。ひとつひとつに時間が刻まれ、自分が入り込んでいるような気がしてならないのです。。。

2010年9月11日

動力ユニットについて【お知らせ】

 

弊社動力ユニットWB12-6.5および9.0に関するマイナーチェンジのお知らせです。

本年春頃、本動力ユニットに使用しているモーターが、予告なくメーカー(海外)の諸事情により生産できない状況になりました。すでに在庫分モーターは完売、現在新モーターの生産待ちになっています。

この問題が発生した時点で海外メーカーとの調整に奔走しておりましたが、性能・品質上の問題が解決できなかったため、満を持して国内大手メーカーに新規特注品として生産依頼を行なうことになりました。

新モーターの生産完了は本年11月末~12月上旬を予定しており、それまで動力ユニットはバックオーダーでお承りさせていただくことになります。大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承いただきます様、お願い申し上げます。

新モーターは、従来サイズのままで耐電圧を従来のDC4.0Vから約6.0V(推奨値)に大幅にアップ、一般のパワーパックで、ダイヤル上限(電圧)をほとんど気にせずご使用いただけます。過酷なテストでもモータートラブルは皆無でした。また、シャフト長も変更しギアとの相性を高めています。

同時に動力ユニットのギア周辺のマイナーチェンジ(1/100レベルの微調整)も実施し、体感値で従来比の10~15%程度、低速走行の安定性を高めています。

モーターの話に戻りますが、このモーターはサイズから一般的に「0608」モーターと称され、同形状品は市場に多数出回っていますが、磁気吸引力で発生する「コギング」が強いものがほとんどで、弊社動力ユニットに使用しているモーターとはまったく異なるものです。(下記写真)

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低速がきかない動力ユニットを作ることは容易なことですが、スケールスピードを重視した場合、まずモーターの「コギング」を解消させなければなりません。

「コギング」が強いモーターはギアでいくら減速させてもラビットスタートに陥り、逆に低減方向にふっていくと、高回転型で中間トルクが弱くなり、携帯電話のバイブモーターに近いものになってしまいます。

弊社モーターは、このサイズとしては限界の鉄道模型向け高性能モーターと自負いたします。今回のマイナーチェンジに合わせ、リーズナブルな価格で分売を開始いたします。寸法は下記の通りです。ご参考下さい。

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個人・メーカー様問わずご利用いただければ幸いです。価格等は確定次第、サイト上でご案内いたします。どうぞよろしくお願いいたします!