「鉄道模型ちゃんねる・スペシャル2」の制作と合同収録が終わりました。先のブログでもご紹介の通り、今回制作したのは「昭和の熱海」1800×1000mm。当初のサイズは、1800×900mmでしたが、どうしてもレイアウトが取れず100mm延長。これがさらに自分たちを苦しめることになりました。。。
プランニング、材料収集からスタートし、下地のボードが仕上がったのは連休中頃でした。そこから完成までの約20日間は、今まで経験したことがない、とても苦しい戦いになりました。
短い期間でも、クラフトのカラーをしっかり出せるような「昭和の熱海」を表現したい。
これはパートナーの岡野も同じ気持ちだったと思います。彼は通勤時間を惜しみ、連日アトリエに泊まり込みで頑張ってくれました。ほんとうに感謝です。
また、道路と海の表現素材を、こころよく協賛提供いただいたモーリンさん、そして社長ご子息の前山君に心から御礼申し上げます。今回の作品には提供いただいた素材をふんだんに使用して、お陰様で思い通りのテイストに仕上げることが出来ました。
番組では必ず最後の制作フィニッシュを撮影します。今回は作品をアトリエから持ち出す直前でした。我々は前々日からは不眠、もうろう状態の中でカメラは回りました。
フィニッシュ後、担当ディレクターの最後の質問に答えるのですが、今回ばかりは自分は言葉がうまくでなかった。。。
今回のまとめを問われると、達成感以前に、この20日間がフィードバックして、涙が出てきました。
とにかく精一杯やりました。 これが「我々の昭和の熱海」です。
搬出、数時間後に合同収録現場に移動。現場では、呉尾さん、畑中さんもギリギリまで手を入れています。ご両名も相変わらずに、すごいです。短い制作時間や、寝ていないことが偉いというわけではなく、模型に向き合う執念や人間模様に心を打たれました。
最終的に制作期間を1日半、延長していただいたりで、番組制作スタッフの皆さんは、合同収録までは気が気でなかったことと思います。まだ副音声収録が残されていますが、今回も終始、大変お世話になりました。
収録はクレーンを使った大掛かりなものです。いつも感じるのはプロデューサーの歯切れと段取りのよさです。無駄なく的確に指事が飛びます。まさに達人です。
唯一の鉄道模型専門番組「鉄道模型ちゃんねる」の存在は、我々模型好きにとって、かけがいのない大切な番組です。
これからも続けてほしいという願いと敬意を、船の大漁旗にこめました。