2012年1月 のアーカイブ

2012年1月24日

VT11.5 メンテナンス

 

先日、欧州型で「ICE」同様、人気が高い「VT11.5(TEE)」のメンテナンスご依頼をいただきました。

モダンなスタイルもさることながら、今から55年も前にディーゼルエンジンとしては驚愕の140km/hを記録したことでも注目を浴びた列車です。

 メルクリン製はあまりにも有名ですが、今回ご依頼いただいたのは、TRIX製HO・22100(4編成セット)。

この編成の特徴は、実機さながら前後の車両に個別にモーターが内蔵された2動力駆動式、編成全体で各々の信号を通電(カスケード)させているため、連結部の通電コネクタは大きなウィークポイントになっています。

通電コネクタはロック式で、カプラを兼ねており、コネクタピンは金メッキが施されています。ピンは約0.45φと細く、上下各5ピンの計10ピン構成。連結させる際に曲げたり折ったりすると致命傷になります。必ずストレートで、目視しながら、そ~っと。。。が鉄則です。

 これがピン側です。

続いて、こちらは受け側です。

中間車を除き、動力同士を連結させると正常走行を確認できました。ピンの折れ等の外傷はないものの、トラブルは中間車が原因であることはあきらかでした。

1ピンずつすべてのピン間の通電チェック を行なったところ、写真の赤丸「緑線」の接点部分が腐食していました。何事もそうですが、原因が発見できると、ひとまずホッとします。。。

さらに分解して接点を研磨してパーツ交換をすることなくメンテナンスは完了しました。

弊社の直流2線式の走行テストは、ローラーテストスタンド(写真は6.5mmゲージ用)と、実走行用のエンドレスレールに「自動逆転器」を接続して行なっています。

一般的に「自動逆転器」はレイアウト上で往復運転させるためにセンサーを用いて逆転させますが、これはテスト専用設計のため、設定した走行時間のタイミングで自動逆転させる仕様になっています。

これらを使って、低速から高速まで段階的に前後走行を一定時間させることでメンテナンス後のコンディション確認をしています。

さて、今日のおしまいに近日公開の予告です。。。

すでに動画公開済の「電動開閉・安全扉」の第二段、「観音式扉」の試作が出来上がりました。

幅が大きくなりますが、扉が二枚になった分、やはり動きは面白いです。試作はシャレで作業員の旗が微妙に動きます(笑)

実はこのアイテム、その後「車両走行のフルオート仕様」に対応するインターフェースを開発済です。

システムを組み込んだレイアウトに、車両を走行させると「扉手前で車両が自動停止→パトランプ点灯とともに扉が自動オープン→車両通過後に扉が自動クローズ」といった具合です。

近日、動画でご紹介いたします!

2012年1月20日

大雪っ!

 

昨夜から降り始めた雪。

軽く積もった雪に写る光と影を、模型に重ねながら就寝。。。


一夜あけ、窓を開けてびっくり。都会育ちの犬も呆然としております(笑)


予報以上の30cm近い積雪に、地面全体が盛り上がったような錯角をおぼえます。



犬と二人?で、せっせと雪かきと圧雪をして近くのスーパーまで。




細い道まで、くまなく除雪車が入ってくれるおかげで助かります。


驚いたのは、この天候にもかかわらず観光客が多いこと。

雪を見ながらクイっと一杯、そして露天風呂なんて最高でしょうね、うらやましい限りです。

メリハリある季節感、これも箱根の人気のひとつなのだと感じました。。。

2012年1月9日

横沢ローラさん

 

「横沢ローラ」さんはとってもキュートなシンガーソングライター。

こちらのCMで流れる「ドッドッドリランド~」などなど。。。

ローラさんのプロフィールは、こちらのオフィシャルサイトをご覧下さい。

昨年の秋、ローラさん初のファーストミニアルバム「シロツメクサとカエル」のリリースにあたり、ジャケットの加工についてご相談をいただきました。こちらが仕上がったアルバムです。


リボンがついたお洒落なラッピングもさることながら、開けてみるとジャケットにはカットラインや折り目がいっぱいです。


実はこれを組み立てると、ローラさんの世界観が広がる立体アパートが完成するという、奇想天外なコンセプト。

驚いたのは、ジャケットのイラストやデザイン、組み立て説明書~ラッピングまで、すべてがローラさんのオリジナルということ。さらに印刷やレーザー加工向けの基本データまでをご自身で制作、これってなかなかできることではありません。

まさにシンガーソングライターを越えた、マルチアーティストです!

クラフトでは各々のデータ調整と印刷~レーザー加工を担当させていただきました。一般的に印刷(デザイン)された対象物へのレーザー加工は、位置がズレやすく敬遠されがちですが、デザインと加工データの共有、そして「しっかりした治具(じぐ)」を作ることで対処可能になります。

ジャカジャーン!! これが完成した立体アパートメントです。窓の抜きやテーブル、イラストのタッチにも独特の味があります。


両面のイラストは、組み立てに必要なカットラインや折り目を想定して描かれています。その道のプロでも頭がこんがらかってきそうです。

オリジナルイラストのCD板は、回転させることで、昼と夜を楽しめるようになっているんです。これはなかなか思いつけるアイデアではありません、とてもお洒落です!



ローラさんの歌声に合わせた「組み立て動画」がこちらからご覧いただけます。

まるで音楽は詳しくない私ですが、昨年からアトリエにはローラさんの透き通ったここちよい歌声がいつも響いています。

かわいい立体アパートは、アトリエの一角でお正月の華を添えてくれました。


そんなマルチシンガーソングライター、横沢ローラさんからクラフトのお客様向けに、ファーストミニアルバム「シロツメクサとカエル」サイン入りを1枚プレゼントいただきました。ローラさんありがとうございます!


こちらを1名様にプレゼントいたします。ご希望の方はメールでクラフトあてご応募下さい。締切りは1月31日、抽選の上お送りいたします。ふるってご応募ください!

目下、ローラさんはセカンドアルバムのデザインをプランニング中。

次はどんな立体が飛び出すか。。。今からとっても楽しみです!

2012年1月2日

謹賀新年

 

今日は箱根駅伝でした。

折り返し地点の元箱根と仙石原は少し離れているのですが、近隣の宿には取材ロケ隊や某大学も宿泊していて、夕方にはトレーニングしている選手も。。。

箱根全体が活気に溢れる、恒例の年明けなんですね。

私もじっとしていられず外に飛び出しました。

桃源台経由で芦ノ湖スカイラインへ。レストハウスの山頂から芦ノ湖の眺望です。


ここからは伊豆半島や駿河湾、富士山まで、素晴らしい景色が一望できます。


レストハウスの向う側にはヘリポートがあって空からの観光も楽しめます。


箱根峠をぬけると箱根神社は目前。。。ですが、覚悟していた通り駅伝で、大々渋滞。

噂には聞いていましたがクルマのナンバーは日本全国、路肩は歩く人で溢れかえっていました。箱根駅伝の人気を肌で感じました。

これが有名な箱根神社の大鳥居です。


最後に今日、お気に入りの1枚です。


2012年、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!