2013年7月 のアーカイブ

2013年7月31日

工事進捗(Vol.10)

 

Gゲージ、ガーデンレイルウェイ・カフェの屋外レイアウト、後方のマッターホルンが、カタチになってきました。小さく見えますが、実際はかなりでかいです。雪景色が早く見たくなります…


ガガガガッ… ズゴゴゴッ…

プレオープン後も工事は続き、日に日に景色が変わってきております。


今日はランドヴァッサー橋かかるトンネル部分の岩に穴をあけはじめました。


これを書きはじめ、お客様の対応をしている間に「あいたよ~」と、N氏。

素晴らしい笑顔です!

小さなおっちゃんたちも一生懸命、頑張りました(笑)

おぉーい! と、向こう側の線路に向かって叫びたくなります。

本物の岩に穴をあけてトンネルを作る…

たぶん、普通の人だったらそんな大変なことは考えないはずです。こちらがその部分の実写。

この迫力をミニチュアで表現するためには、どうしても岩に穴をあける必要がありました。

年齢的にずっと先輩であるにもかかわらず、妥協せず汗を流すN氏の姿はアーティストそのものです。

…私はというと、タウルスポルシェに引かせるポルシェ作りの下塗り中。数はまだまだ全然足りない。まさにポルシェの拷問、最近は夢の中でもあくせく塗装しています。

乾燥中の吹き流しです(笑)


ひと足先に完成させたのは、仙石原にちなんで、エヴァンゲリヲン弐号機を模した911GT3Rのレーシングカー。こいつは先頭に引かせます。


エヴァンゲリヲンと言えば、今日、箱根地区で記念切手が限定発売されました。仙石原郵便局ではすでに在庫薄になっているとか…ならばと1シートだけ入手しました。


その理由は、たぶん富士山効果…でしょうね。


 

プレオープン以来、ガーデンレイルウェイ・カフェへのご来店、誠に有難うございます。

店内では、Zゲージのエンターテインメントレイアウトもご覧いただけます。Zゲージが好きなお客様とはひたすらレイアウトの話に華が咲きます。Gゲージファンのお客様とは庭でアレコレ密談を…


今月の最後に、Gゲージスターターセットをオークションに出品しました。是非ご覧になってください。

ではまた来月!

2013年7月24日

工事進捗(Vol.9)

 

小雨の中、山岳工事が進んでいます。

大きめサイズの画像です。拡大してご覧下さい。

言葉は不要かと…

2013年7月23日

プレオープンスタート!

 

今朝の箱根は晴れ。観光日和。

日なたは暑いですが、木陰は涼しく森の香りでいっぱいです。鳥たちのさえずりは、効果音かと思うほどあちこちに響きわたっています。

室内にも時折、そよ風が流れてここちよい。そんな中で、これをつづっております。 

素敵な老夫婦が手をとりあってご来店。愛に溢れております…


私がこの場所を気に入ったひとつが、土地に面した道。私は「森のストリート」と名付けました(笑)


どんなに暑い日でも、このアーチに入るとひんやり。冬、雪が降るとアーチは重さで小さくなり、とても幻想的な光景になります。こちらは今年の1月14日の写真。とかく箱根の冬は寒いと言われますが、私は冬も好き。

凛とした空気、朝、あちこちに見られる動物たちの足跡、生きてることの素晴らしさ…


さて、先週19日(金)プレオープンしたガーデンレイルウェイ・カフェ。営業しながらも工事は続行、小さな彼らもがんばってくれています。


土の運搬もいよいよ最終段階です。


ランドヴァッサー橋の工事。脚を仮置しています。コンクリートのムクで1本35キロ近くあります。この上にアーチ部分が合体されます。


世界遺産のこの巨大な石橋は、くり抜かれた岩盤トンネルにつながっているのも特徴。

写真、レールが石にあたっている部分に大穴をあけて本物と同じようにトンネルを作っていきます。


後方の山のサイズも具体化してきました。計測棒のトップ付近まで大きくなります。


池の水はポンプで山頂まで吸い上げて、池に戻して循環させます。埋設管の立ち上がり先端から水が出ているのが見えるかな。。。


池に流れ込む支流は2つ、ひとつは裏見滝で軌道を通過させます。模型では作ったことがある裏見滝、ホンモノがどうなるか…ワクワクです。機関車はここで水しぶきを浴びますが、頑張っていただきます(笑)

外周の軌道敷設が完了したら、いよいよ植栽とストラクチャーの建造に入ります。

ZやHO、今まで制作してきた欧州型レイアウトの全てのノウハウを、ここに注入していきます。

建物には明かりが灯り、空にはありのまま、自然の月と星…

日中は気球が空に浮かび、ヘリコプターが飛ぶ、クルマも走ったら面白いだろうな…

どれも簡単にはいきませんが、難しいからこそ面白い。

チャレンジ精神はいつになっても持ち続けていきたいと思います。

先日、カメラを積んで走らせました。Gゲージは大きなカメラも積載できます。その動画が実に面白い。いずれ編集してアップしていきます。お楽しみに…

カフェのほうも一生懸命、頑張っております。

とてもおいしい珍しい梅酒が入荷しております。限定で無料サービス中です!

皆様のご来訪、お待ちしております!

2013年7月10日

工事進捗(Vol.8)

 

今宵は、当施設の体験運転に関する詳細情報と、電気工事についてのレポートです。

当施設のレールレイアウトは、約50mのショートコース(1編成のみ)と、約160mのロングコ-ス(3編成まで)で構成され、ショートコースは、持込み車輌専用軌道となります。(いずれもDCアナログ車輌に限る)

ロングコースが開通するまでのプレオープン期間中は、ショートコースのみ稼動で、持込みだけでなく、車輌貸出しも行ないます。

車輌の操作環境は無線コントロール式で、持込み車輌も無線操作でお楽しみいただけます。つまり、ご自身の車輌をレールに乗せるだけ。あとは、貸出しの専用送信機で操作していただきます。

「受信機は? どうして動くの?」 と、不思議に感じる方がいらっしゃるはずです。私の知る限り、このようなシステムが他で採用されていることは聞いたことはありません。

無線制御には市販のラジコンの送受信機を流用していますが、無線モジュール部分には一切、手を加えていないため、電波法上は全く問題ありません。

アイデアと工夫を凝らしたこのシステムは、長年に渡ってクラフトのエレクトロニクス部門を支え続けてくれている、I 氏の絶大なる尽力よってカタチになりました。新規開発したオリジナル基板は3枚。デバック中のI 氏…


全線への通電は、タイマーで自動でON-OFFされ、建物の外壁にはスタート後の残り時間がカウントダウンされる専用アナログ時計を配置しました。時計は市販品の筐体だけを流用して文字盤や文字などは私が制作。お客様にはこの時計を参考に、送信機片手に敷地内を思う存分、移動していただきます。


こちらは電流計やブレーカーを配した、屋内の集中コントロールパネル。


屋外のタイマーにシンクロして屋内でも、残り時間を表示。ウェイティングタイムが一目瞭然です。

電源の要となる「大容量電源装置」と「無線制御電圧調整器」にはそれぞれ過電流・過熱検出回路が組み込まれており、軌道隣接地点には、これらとは別に過電流防止を目的としたサーキットブレーカーを設置し、万一の際にも対処できるようにしています。


電源装置からレールまでの配線は全て2スクエアを使用。電源装置がある屋内から中継ターミナルポイント、地中埋設ケーブルを介してレールまで、かなりの長さにもかかわらず、電圧降下はほとんどなく快調に機関車が走ります。

弱電とはいえ、Gゲージが最大4台同時走行ともなると、大電流が流れます。I 氏のぬかりない設計回路図をもとにアーシングなど漏電対策も含め、万全を期した工事を行ないました。

屋内から屋外への複数の配線は、床下をバイパスすることになりました。天地40cmほどしかないスペースに「ほふく前進と後退」で、奥の奥まで移動します。この作業はまさに決死でした。

通気はあるものの、あきらかに酸素が薄く、こんな場所は、配管に気をつけて地べたを舐めるようにして移動しました。降雨後は湿気で結露も出るわけで最悪のアスレチックでした。(コードがくにゃくにゃしているのは養生前のものです、あしからず…)


電球のコンセントが抜けて闇になった時は、方向と出口を見失って身の危険を感じました。やうやく点検口に戻った時、そこで待ってくれていたのは愛犬でした。嬉しかったなぁ… ありがとう、シュウタロウ~!

屋外のほうも綺麗になってきております。プロムナードエリアにも砕石がまかれました。


こちらは「キジ親方の丘」と命名したレイアウト眺望が楽しめる高台へのアプローチ階段。一度作った石垣をユンボで壊して再工事中。ここには週に何度かキジが監督にやってきます。先日はとうとうイノシシもきていました。


最後はランドヴァッサー橋の制作画像です。すべてにおいて真剣勝負であります!


間もなく特設ページをアップいたします。どうか今しばらくお待ち下さい!