2013年9月 のアーカイブ

2013年9月24日

近況あれこれ…

 

先日、ガーデンレイルウェイ・カフェのフライヤー(A4)が完成しました。

LGBほか、Gゲ-ジ販売店様など、お客様への話題提供などにご活用いただけると幸いです。ご希望あらばメールでご請求ください。送付させていただきます。

さて、7月19日のプレオープンから2ケ月が経ちました。箱根の季節も夏から秋へ…

数日前から夜はグッと冷え込み、アトリエの薪ストーブには早くも火が入っています。


ここで暖をとるということ。

時間の合間にせっせとチェンソーで大木を切って、さらに割り、時間をかけて乾燥させる…

春先から仕込んだ「労力との交換」です。

今年中にはカフェのストーブにも火が入る予定です。私が、汗と鼻水を垂れ流した末の、手作りの暖かさを是非、体感してください。

続いて、庭の近況写真を数点。

お客様のカメラにも多数納められたランドヴァッサーのローアングルです。


マッターホルンから流れる滝。コケや下草は完全に根付いてくれました。お手伝いいただいたM様、見ていただいてますかー!


渓谷は小石や岩を並べてよりリアルに仕上げていきます。渓流釣りファンとしては魚を遡上させたくなります(笑)


入口近くの植物もなじんできました。車輌が草木をかきわけて走る姿は、なかなか楽しいです。


先週の台風被害は皆無でした。

地盤は降雨の都度、排水性の改良をしてきたため、水たまりはひとつもできませんでした。そのかわり池は一晩で満水、約6トンの水が一気に溜まりました。渓谷部から工事中の土砂が流れ込み、まっ茶色でしたが車輌が湖面に写るとこんな具合でした。


今後の予定は、いよいよ軌道最終部分になるオープンループの土木工事、ストラクチャ-は正面ヤードに総延長約8.5mのホームと駅舎を皮切りに順次、街区を構成していきます。ストラクチャーもタダでは済みません、クラフトらしさを満載していきます。

車輌は大型蒸気機関車、アルプス氷河急行のパノラマカー編成、降雪時はラッセル車など…順次導入予定です。

プレオープンの現在は、1編成だけの稼動ですが、外周が開通すると4編成が同時に走れるようになり、躍動感あるシーンが展開します。どうぞご期待ください!

続きまして…

今年はこのような状況のため「軽便祭」には出展できなくなりました。

想いは軽便祭、哀愁の軽便祭…(号泣!)

気持ちだけはっ! ということで小さなものもいろいろ作っています。その中から試作を1点ご紹介。


後方には小さな引き出しがあり車輌が収納。


パチンをはずして天板を展開、6.5mmゲージの小さな折畳みレイアウトです。


軌道下には鉄板が敷いてあり、BUSCHのトロッコでは、がっちり吸着。最大限の性能を引き出せます。


電源はUSB。PCがあればどこでも走らせることができます。低電流なのでPCへの負担もなく安心です。私のデスクではPC電源投入時にテストを兼ねてほぼエンドレスで走らせています。


昔からメルクリンZゲージレイアウトでは見られた折畳み式ですが、分割部に収縮レール(メルクリンでは8592)をはめ込むものが主流でした。

この試作ではダブルギャップを切ったようなシンプルな仕様とし、車輌がうまく通過できるよう精度を高め、それぞれの半円レールには一見フィーダー取り出し位置がわからないような工夫をもって通電させています。

折畳みレイアウト、要は蝶番にあり!


試作を通じて、市販の小型蝶番にはかなり固体差があることがわかりました。元来、高精度である必要性がないものなんですね。使った蝶番は18個以上、みんな壊しました(笑)

思考錯誤の結果、どのようなサイズでもうまく作れるようになりました。これはコントローラーと引き出しを下側に内蔵したため厚くなりましたが、6.5mmゲージの場合、折り畳んだ状態で厚さ20mm以下も可能です。(但しコントローラーは外付けになります)

表面テイストは「箱根の寄せ木」でも仕上げられます。タブレット端末感覚で、バックからさっと出して遊べる「どこでもドア~」ならぬ、お洒落な「どこでもレイアウト」です。現在ここからさらに進化させた試作に取り組んでいます。

商品の定番化はいたしません。サイズや仕様はお客様の希望にピンポイントで合わせたいのでオーダーメイドになります。

小さな模型づくりにも、ずっともこだわりを持ち続けていきたいと思います。

…軽便祭の成功を心から祈念して、今宵はこれにて失礼いたします。

2013年9月3日

工事進捗(Vol.12)

 

今日、昼下がりの仙石原高原。コンビニまで電池を買いにいく道中のショットです。

暑さも少しおさまり、そよ風がとても気持ちいい日和でした。今月の連休はさらに過ごしやすくなっていると思います。


晩秋には、このススキが一面の黄金色に染まります。シュウタローも景色に見とれています。(レオは留守番)

さて、ランドヴァッサー橋の周辺とその後です。

先日、横浜のM様ファミリーが助っ人に来てくださり、緑をたくさん植えていただきました。昔ながらの方法でコマ撮り合成なので変に狭く見えますね、ご勘弁を…


左側がM様、右側は我らのN氏であります。

N氏のほうにターンしている軌道は、プルージオのオープンループに導かれます。

オープンループは当初の計画にはありませんでしたが、スイスファン複数のお客様から、熱いリクエストをいただき、あえて険しい道を歩むことになりました(笑)

ランドヴァッサー橋の周辺には緑が入り、風景がグッとよくなりました。M様、ほんとうにありがとうございましたっ!

こちらはマッターホルンの裏側、もう一つの見せ場になる「裏見滝」を制作中。水の流れを確認しながら岩盤をグラインダーで形成(研磨)していきます。通称「牛タン岩」であります。


飛散する粉塵はまだいいのですが、水が激しく伝うのでグラインダーからは漏電、N氏は感電しながら決死の作業です。シビれる表情に男気を感じます! ほんとうにかないません。


渓流によく見られる「ナメ滝」にしないと、タチの悪いシッコこみたいに、あちこちに、とびちってしまうわけです。こちらは裏側から見た絵です。


雪渓の中、レイティッシュバーンのパノラマカーがランドヴァッサー、オープンループを走る風景が、今から楽しみでなりません。

全線開通を目指して頑張ります! エイ・エイ・オー!!

本日の最後に…

小社(有限会社クラフトサカモト企画)は本日、法人設立20年目を迎えました。

日頃、ご愛顧いただいております、すべてのお客様、また関係業者各位様に、この場をかりて深く御礼申し上げます。

人でいえばようやく成人、これを節目に一層の努力を重ねてまいる所存です。今後とも何卒、宜しくお願い申し上げます。