先日、ガーデンレイルウェイ・カフェのフライヤー(A4)が完成しました。
LGBほか、Gゲ-ジ販売店様など、お客様への話題提供などにご活用いただけると幸いです。ご希望あらばメールでご請求ください。送付させていただきます。
さて、7月19日のプレオープンから2ケ月が経ちました。箱根の季節も夏から秋へ…
数日前から夜はグッと冷え込み、アトリエの薪ストーブには早くも火が入っています。
時間の合間にせっせとチェンソーで大木を切って、さらに割り、時間をかけて乾燥させる…
春先から仕込んだ「労力との交換」です。
今年中にはカフェのストーブにも火が入る予定です。私が、汗と鼻水を垂れ流した末の、手作りの暖かさを是非、体感してください。
続いて、庭の近況写真を数点。
お客様のカメラにも多数納められたランドヴァッサーのローアングルです。
マッターホルンから流れる滝。コケや下草は完全に根付いてくれました。お手伝いいただいたM様、見ていただいてますかー!
渓谷は小石や岩を並べてよりリアルに仕上げていきます。渓流釣りファンとしては魚を遡上させたくなります(笑)
入口近くの植物もなじんできました。車輌が草木をかきわけて走る姿は、なかなか楽しいです。
地盤は降雨の都度、排水性の改良をしてきたため、水たまりはひとつもできませんでした。そのかわり池は一晩で満水、約6トンの水が一気に溜まりました。渓谷部から工事中の土砂が流れ込み、まっ茶色でしたが車輌が湖面に写るとこんな具合でした。
今後の予定は、いよいよ軌道最終部分になるオープンループの土木工事、ストラクチャ-は正面ヤードに総延長約8.5mのホームと駅舎を皮切りに順次、街区を構成していきます。ストラクチャーもタダでは済みません、クラフトらしさを満載していきます。
車輌は大型蒸気機関車、アルプス氷河急行のパノラマカー編成、降雪時はラッセル車など…順次導入予定です。
プレオープンの現在は、1編成だけの稼動ですが、外周が開通すると4編成が同時に走れるようになり、躍動感あるシーンが展開します。どうぞご期待ください!
続きまして…
今年はこのような状況のため「軽便祭」には出展できなくなりました。
想いは軽便祭、哀愁の軽便祭…(号泣!)
気持ちだけはっ! ということで小さなものもいろいろ作っています。その中から試作を1点ご紹介。
パチンをはずして天板を展開、6.5mmゲージの小さな折畳みレイアウトです。
軌道下には鉄板が敷いてあり、BUSCHのトロッコでは、がっちり吸着。最大限の性能を引き出せます。
電源はUSB。PCがあればどこでも走らせることができます。低電流なのでPCへの負担もなく安心です。私のデスクではPC電源投入時にテストを兼ねてほぼエンドレスで走らせています。
昔からメルクリンZゲージレイアウトでは見られた折畳み式ですが、分割部に収縮レール(メルクリンでは8592)をはめ込むものが主流でした。
この試作ではダブルギャップを切ったようなシンプルな仕様とし、車輌がうまく通過できるよう精度を高め、それぞれの半円レールには一見フィーダー取り出し位置がわからないような工夫をもって通電させています。
折畳みレイアウト、要は蝶番にあり!
試作を通じて、市販の小型蝶番にはかなり固体差があることがわかりました。元来、高精度である必要性がないものなんですね。使った蝶番は18個以上、みんな壊しました(笑)
思考錯誤の結果、どのようなサイズでもうまく作れるようになりました。これはコントローラーと引き出しを下側に内蔵したため厚くなりましたが、6.5mmゲージの場合、折り畳んだ状態で厚さ20mm以下も可能です。(但しコントローラーは外付けになります)
表面テイストは「箱根の寄せ木」でも仕上げられます。タブレット端末感覚で、バックからさっと出して遊べる「どこでもドア~」ならぬ、お洒落な「どこでもレイアウト」です。現在ここからさらに進化させた試作に取り組んでいます。
商品の定番化はいたしません。サイズや仕様はお客様の希望にピンポイントで合わせたいのでオーダーメイドになります。
小さな模型づくりにも、ずっともこだわりを持ち続けていきたいと思います。
…軽便祭の成功を心から祈念して、今宵はこれにて失礼いたします。