2014年1月 のアーカイブ

2014年1月26日

あたたか日曜日

 

今日は寒さがひと休み。

日中、曇天ながら気温が10℃を越え、デッキでも過ごせる一日でした。

池の水も久しぶりに溶けて魚たちもパクパク餌を食べてくれました。

が、しかーしっ!

夜になってグングン気温は下がり、すでに0℃。予報では明朝、-6℃とか。

実際には予報と±3~5℃のズレがあたり前の仙石原ですから、-10℃になるかもしれません。

ですから今宵はいつもより多めに火を燃やします。アトリエのストーブ周辺は約3日分の薪の山。

山暮らしをしてわかったこと。

冬、心の豊かさは薪の量に比例するということ…


炎を眺めていると時を忘れます。


店のほうもフル燃焼。閉店後にも焚き続けることで、輻射熱で二階までほんのりあたためてくれます。

寒いから火で暖をとる…ほんとうに原始的です。


さて、春を感じさせる今日、レオとジュディが遊びに来てくれました。

久しぶりの再会にシュウタローは大喜びです。


「レオ、どこに行ってたんだよ」なんて言ってそうです。


ジュディと三匹で密談中。


そして記念撮影。人気者のレオは、いじられて疲れてますね(笑)


今日、お客様にはワンコの散歩も楽しんでいただきました。

…そんなこんなのガーデンレイルウェイ・カフェ、とても賑やかな一日でした。

こちらは現在設計中のGゲージ転車台(ターンテーブル)の1:1の型紙。


緑色部分が扇型機関庫になります。

大型の機関車も回転させることを視野に入れ、回転台の長さは850mmで検討中です。


回転台は板金加工で制作、円形レール上を動輪で回転させます。すり鉢状の匡体はコンクリートでドレーンを備えた仕様。つまり本物と同じ構造です。

やはり全天候型(耐久・メンテナンス性)を追求すると、この方法以外にありません。

このターンテーブル、数台を複製販売する予定です。

但し、匡体はかなりの重量になりますので、ご希望に応じて板金加工品に置き換えた仕様も対応します。パーツ加工の段取り等がありますので、ご興味ある方はお早めにご一報下さい。

最後に本日のお客様。

JTBキャンブックス「駅舎再発見」の著者、杉崎行恭さんがご友人皆様とご来店されました。


この書籍、バイブルとしてカフェに置いておりましたのでサインをいただきました。

杉崎さん、また本日ご来店のすべてのお客様、誠にありがとうございました!

2014年1月24日

工事進捗(Vol.14)

 

前回、コンクリートを流し込んだ、ブルージオのオープンループの型ワク外しが本日、決行されました。

手前のワンコは、親方N氏の相棒ジュディ。まだ子供ですが今日の現場監督です。

片側がすべて外れました。おぉーっ!


あと少し、ジュディ監督も大興奮して走り回っております。


無事に外れました!


ループで下ってきたレールは、ジュディ監督が覗いている穴を抜けていきます。

しかし、犬は飼い主に似ると言いますが、何となく親方に似てきたような(笑)

本日のナイスショット。



このまま表面が白っぽくなるまで乾燥させた後、チッピング=表面を特種なハンマーでレンガ状に叩いて凹をつけて仕上げていきます。実に叩きがいがあるサイズです(汗)

通常のコンクリート調合では叩くと砕けやすくなってしまうことと、叩いた後のザラついた表面ディティールを考慮し、特別なコンクリート調合にしてきたのはこのためです。

こんな仕上がりになるわけです。(先に仕上げたトンネルポータル部)


マッターホルン側から見下ろしました。カメラに入りきらない…

ゆるいS字勾配は大迫力、特に鉄道ファンには垂涎のレイアウトです。



春の全線開通に向けて、作業は続きます…

2014年1月20日

工事進捗(Vol.13)

 

ご覧のようにフィールドには、しっかり雪が残っていて、冷蔵庫より冷たい日々が続いている仙石原。(道路にはほとんど残雪はありませんのでご安心を!)

1月10日のブログでご紹介した、ブルージオのオープンループ橋の型枠が、今日完成しました。


いよいよ、特別調合のコンクリートを流し込んでいきます。



型枠の幅に合わせて加工したコテを使い、表面をスミ出しラインに合わせて丁寧にならしていきます。


コテで弱カントをつけていくN氏。進入部分と綺麗に合体されました。見事な技です!


軌道(レール)は、手前の仮置き部分は土手になり、赤線で示すルートで、オープンループ四つ目の橋脚の間を抜けていきます。これは実物と同じ構図です。ランドヴァッサー橋から続く、大きく緩やかなカーブと勾配は、当施設の大きな見所になります。

注型後、二発の投光器を入れてブルーシートをかぶせます。明日の朝までビニルハウス状態にして凍結を防ぐためです。


夜になり…

中に人がいるような、異様な光景になっております(笑)


このオープンループ、工事の序章段階になりますが、来る2月11日の夜8時から、BSジャパン「空から日本を見てみよう+」箱根特集内で、当ガーデンレイルウェイ・カフェが、3分程度紹介されます。

上空からの「くもじい」の俯瞰(ふかん)映像、ダンディなN氏の熱いメイキングコメントは必見です。是非ご覧になって下さい!

…今日は追加の橋脚も制作。


左官に溶接…

少数精鋭の完璧なマルチワークです。


今日の最後に、唐突なこちらの写真。


雨や雪の中を走る機関車を観察して「何かが足りない」と感じていました。


思いたったらスグ!  電動ワイパー試作中の小生です。

どうしても小さなものに目がいってしまうのは職業病かもしれません。

全天候型の電動ターンテーブルの設計もはじめています。

Gゲージ、庭園鉄道との煮えたぎるような戦い(笑)は、まだまだ続きます。

2014年1月14日

霜柱の脅威

 

庭にレールを敷設して初めての冬。

雪が降れば、季節ならではの風情も味わえるのですが、決して楽しいことばかりではありません。

日常の点検や整備、寒い冬がフィールドに与える影響の観察も必須です。

今シーズンの低温記録(夜間)は今のところ、-9℃。これから-10℃になる日も来ることでしょう。

毎日、軌道(レール)に異常がないかを試運転しながら点検します。

昨日、ある場所でガタガタと脱線。木の葉や砂利などがレールについて脱輪するのはよくあることなのですが、今回は一見、異常がわからず再度、周回させると。。。うーん、またしても脱線。

本腰入れて、氷ついた地べたに這いつくばって観察して、ギョッとびっくり。


ビスで固定してある枕木部分がV字型になってレールが浮きあがっているではありませんか! この歪みで、機関車の車輪が浮き上がって脱輪していたのです。

レール固定のビスは、300~500mm間隔で行なっていますが、この場所は、道床のコンクリートと枕木面がジャストフィットしていたので、少し広い間隔で固定していました。

これがアダになって、わずかな隙間に流れ込んだ水分と細かい土砂で霜柱が発生したのです。

意図的に手で枕木を曲げようとしてもビクともしないのに、相当な力がかかったことがわかります。

当初、地元の重鎮から「この土地の霜柱は、1トンでも持ち上げてしまう」と聞かされていたので、当施設ではそれを見越して道床には、ぶ厚いコンクリートを打設しています。これが耐えられるかどうか、この冬、答がでます。

今後、ストラクチャー(建物類)を配置するときは、小さな面積でもコンクリートでしっかりした基礎が不可欠であることがよくわかりました。

ガチガチに固まった、カミナリおこしのような氷にお湯をかけて洗い流すと、ピッケルの先端がスポッと入ってしまうほど、1cm近く浮き上がっていました。



幸い、レールそのものは変形しておらず、浮き上がったレール区間約3mを取外し、ビスを増やして再固定しました。

しかし、コンクリートを使わない道床だったらいったいどうなっていたでしょう。

考えただけでも恐ろしい。。。

寒冷地、屋外にレールを敷設する際の参考になれば幸いです。

 

2014年1月10日

工事進捗(Vol.12)

 

昨日に引き続き… 今日の庭です。


真っ白です。日中も気温はほとんど上がらず、雪も溶けません。

そんな極寒の今日、春に向けて「鳥の巣箱」を増産中です。エッサ、ホイサ…


夕方まで作業は続きましたが、とにかく今日は冷えました。

防寒長靴をもってしても足の指先の感覚がなくなってくる。。。

写真は、我らがN氏とO氏。


この部分はスイスのレーティッシュ鉄道「ブルージオのオープンループ橋」を再現します。ぐるっと旋回することで距離をかせいで勾配を下る構造物です。

こちら側から見るとよくわかりませんが、


反対側から見ると。。。


レレ~ッ!?

はい、冒頭の「鳥の巣箱」はオープンループの型ワクだったのであります(笑)

よく見える角度からのショット。

勾配はミリ単位のレザー計測。現物合わせで巣箱の高さを切断調整して組み込んでいきます。

…N氏の神技です。

型ワクだけを眺めていても飽きません。

以降、巣箱をもう一方からサンドイッチさせ、各部に補強鉄芯を入れてコンクリートを流し込んでいきます。

コンクリートは後で行なうチッピングに耐えられるスペシャルブレンド。何から何までがこだわりまくっています。

先に完成したランドヴァッサー同様に、コンクリート総ムクの橋は、機関車の通過音がまるで変わってきます。

このゾーンが開通すると、残すは、ほぼゼロ勾配の軌道を残し、いよいよ外周がリンクされます。

軌道完成まであと一息、寒さに負けず鼻水タレ流して頑張ってまいります!

 

2014年1月9日

2014年 スタート!

 

年が明けて本日初雪の仙石原です。

一度降りはじめるとと、アッという間に銀世界になるがここの特徴。

15分たらずでこんなに積もりました。

今年、ラッセル車が初出動です。

静まりかえった庭に「ガガガガッ…」と、ラッセル車の音が響きます。

雪が凍りつく前に断続的に走らせます。小さな車体なのに、1台でもしっかり仕事をしてくれます。

コントローラーとカメラを一人で操るのはかなり難しく…

お粗末な動画ですが、こちらこちらからご覧下さい。

本年も、「箱根 模型工房クラフト」ならびに「ガーデンレイルウェイ・カフェ」を

何卒、よろしくお願い申し上げます!