2014年2月 のアーカイブ

2014年2月24日

大雪後…

 

いつもブログをご覧いだきありがとうございます。


冒頭から死にもの狂いの小生です。

雪に埋もれ、ガーデンレイルウェイ・カフェは一時、冬眠させていただいております。

今週末の営業再開を目標にしておりますが、またしても週後半から降雪の予報が出ており、それが微妙な状況になってきました。

本日も夕刻から降雪、再び道路は真っ白になりました。降雪量によっては、通行止めや立ち往生するクルマで身動きがとれなくなります。今年の雪は一度降り始めると爆弾級です。

情報は、随時ツイッターやフェイスブックでご案内してまいります。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。

14日の降雪時は写真を撮る余裕もなく、夕刻、携帯で撮った貴重な1枚…


この状態からさらに積もり、心臓に毛が生えている?小生も精神的にレッドゾーンに至ったのでした。

その10日後、本日24日の状況。


100年に一度と聞けば、やむなし…であります。

連日、時間を見つけて懸命に除雪していますが、レイアウト後方は、埋もれてしまった植物たちを痛めてしまうので、雪解けを待ち、今はこのシルエットを楽しむのが賢明のようです。


池も完全に雪で覆われていました。

魚が酸欠しないよう、雪をカキ出し、ぶ厚い氷をピッケルで割り、しばらくするとそこに魚影が…

素晴らしいオトトの生命力! ささやかな感動、「春はそうそこまで来ているっ!」

もう、わけわかりません…

タヌキの冬眠場所になりそうなトンネル。


そんな中、最新兵器を導入しました(笑)

積雪100mm程度までのオモチャのような除雪機ですが、これが使える!


LGBレールはメーカーの公言通り、踏みつけてもビクともしません。(レール下がしっかりしていることが前提ですが)

レールをたどって、はじめはスコップで前進。

最新兵器は最後のひとカキに掃除機感覚でフル回転、周辺除雪はまだまだ必要ですが、こうして今日、ようやく内周が開通しました。

さて、今日はメルクリンZゲージの話題を二つ。

お客様からお預かりしたラインゴルト編成(81412)に客車照明搭載のご依頼。


客車照明はかなりの数をこなしてきましたが、今回は展望車が含まれており、これははじめての試み。

展望ルーフ部分は透明プラスチックで梁(ハリ)も成形凹凸で表現されています。この天井に純正バランスを損なうことなく、LEDをマウントしました。

さらに1階席にも照明を仕込むことに。標準は5灯ですが、この展望客車には合計9灯のLEDを搭載。


尾灯も搭載したフルコンプリート編成になりました。(後方はストーブの火です)



客車照明は電球色の使用も可能ですが、クラフトではLEDの定格上、低速から点灯開始する黄色をスタンダードにしています。

続いて…

新しいのにギア鳴りが激しいということでメンテナンス入庫した88543(BR103)。


走行させると地面を叩くような激しい異音…

この機関車に限らず、この数年でいろいろなマイナーチェンジが施されているメルクリンZゲージ、この機関車は前後の大きなLED、そして基板が新設計になっています。

従来までの架線orレール集電の切換えはボディを外さないとできなくなっており、ルーフはすっきりした仕上げになっています。


観察すると赤丸の部分、両側がうっすら削れていました。これは初めてのケースです…


入念にチェックした結果、ギアや各部の磨耗、パーツのフィッティングの問題ではなく…


台車のスパーギアとボディ側のパーツ「A」のクリアランスが小さすぎて干渉、これが異音の原因でした。

台車はピンでボディに貫かれて固定されますが、ある程度の遊び(=サスペンション的な機能)があり、特にアップダウンするレイアウトでは上下に首を降り、干渉の度合はさらに激しくなります。

メーカーも対策はこうじていると思いますが…

今回は、お客様に確認と了解をいただいた上で、強度や電極に一切影響がないレベルで干渉部分を削って完治となりました。

同型機種で、ありえない異音がしたら要注意です。

長くなりました。今日はこれくらいで…

2014年2月11日

ワイパーを動かすの巻

 

Gゲージは車体が大きいのに、ワイパーが動きません。

雨や雪の日にワイパーが動いてないのは不自然で、それが気になるから動かそうかな…

少し前、私のフェイスブックで、そんな話に触れました。

試作の手始めに、PIKO製のタウルスを選択。

これが標準の動かないワイパー。

ダブルアームで、ブレードが常に垂直に動くタイプです。

…写真じゃつまらないですね、

車体にはまだ組み込んでいませんが、こちらから試作の動画をご覧下さい。

早く組み込んで、走っている姿を見たくなります。

ウズウズしてきますが… ガーデンレイルウェイは現在、雪の下です。

少しだけ溶けた昨日の写真ですが、まだレイアウトとデッキの段差がありません。

しばらくは、ガーデンレイルウェイは運休、カフェも天候と相談しながらの変則営業となります。

お手数をおかけいたしますが、ご来店前に、お電話でお問い合わせいただきますようお願いいたします…

 

 

2014年2月8日

大雪っ!

 

爆弾低気圧の影響で、今も横なぐりの雪が降り続く仙石原です。

14時、積雪は50cmを越えてきました。

夜まで続くと70cmはいくんじゃないかという勢いです…


雪の滑らかなシルエットがとても綺麗です。


オープンループの橋脚は完全に埋もれて、カマボコ状態。

デッキもカマボコのオンパレードです。


鉄橋は雪で詰まっております。


今日は立ちはだかる雪に、ラッセル車も運休です。



ラッセル車のかまくらです(笑)


これが連日だと気が滅入ってきますが、明日の午後は快晴の予報。

このメリハリが箱根の素晴らしさです。

道路もしっかり除雪が入ります。こういう町のバックアップが、とても安心です。

こちらに動画もアップロードしました。

吹雪いて木から落ちる雪がスノーシャワーになって何も見えなくなります…

合わせてご笑覧下さい。

2014年2月8日

小さな機関車の動力化

 

今年はほんとうに雪がよく降る箱根です。

雪国に比べたら雨程度ですが、数日前の雪もしっかり残っています。(7日夕方撮影)



先週の気温上昇で、一度は溶けた池も再び凍りつきはじめ…


…雪かきの陣中見舞に「ガラスの森美術館」へ。

シンボルのツリーのトップにはバレンタインにちなんでダブルでハートが。


このツリー、来年はさらにパワーアップして枝が増えるそうです。今からとっても楽しみです。

しかしこの子たちはいつも元気です。


近くの小川に移動するときもありますが、ここでしっかり繁殖、きっと安心できる根城なのでしょう。(飼っているわけではありません)

建物の軒には氷柱(つらら)がびっしり。まさに欧州のストラクチャ-(建物)キットそのものです。


我家の屋根は、急勾配なので氷柱は数えるほどしか見られませんが、この季節、ガラスの森美術館ではこういうところを観察するのも楽しめます。

さて、今宵は葛飾区O様からの依頼作業をご紹介いたします。

模型ファンなら誰もが知るペーパーキット「さんけい」さんがリリースする、ラピュタ機関車(スケール1/150 【機関車とオートモービル】 MK07-12)の動力化です。

O様、自作のケースで送られてきました。


インナートレイまで…まるで既製品ケースのようです。


貨車には朝顔カプラーにドローバー、9mmゲージの金属車輪がアッセンブリされていました。

すばらしいじゃありませんかっ!


小さな機関車ボディも、組み上げられた状態でお送りいただきました。

動力ユニットのマウントパーツは現物合わせでアクリルで制作。これが窓からが露骨に見えないようにセットして弊社、WB12-9.0Hを加工の上、組み込みました。(右側が本来のペーパーキットの下回り)


室内があと1mm長ければ、動力をセンター配置できたのですが、ボディとギアを限界まで削ってもギアが干渉…よって、ほんの少しだけ芯からズレた位置にマウントすることになりました。


一緒にお送りいただいた屋根を仮置きし、貨車を連結させて撮影。


ペーパーボディで動力化なんて…

そうお感じの方もおられると思いますが、ノンウェイトながらも低速でしっかり走ってくれます。

この機関車、6.5mmゲージでの動力化やライト点灯も可能です。

お時間はいただきますが、どんなことでもお気軽にご相談下さい。難題も歓迎(笑)

しかしコイツはとてもかわいい、走るとグッと夢が広がります!

僕もほしくなっちゃったなぁ(笑)


最後の仕上げは、楽しみながらO様が完成されることでしょう。

O様、誠にありがとうございました!

少し風変わりな制作記、次回もお送りいたします…