今日は「ガーデンレイルウェイ・カフェ」のお話。
昨年植えた睡蓮…
冬が終わり氷が消えた頃からせっせと土壌にニボシ(肥料です)を差し込んだ甲斐あって、今年は葉の量が倍近くになり開花もはじまりました。
憧れだったモネの睡蓮、そして漫画のようなこんな光景も楽しめます。
そしてトンボたちの羽化もはじまっています。ヤゴは模型の軒下など安全な場所を選んでいるようですが…
運休時間を狙ってこんなところで羽化したツワモノも。
春はこのような植物や生き物たちの成長に心が癒されます。
…肝心なこちらの建造制作はまだまだ道半ばのため、今日は車輌をお持込みになったお客様をご紹介いたします。
ジージーとギヤ音をたてて走るこの電車…
車体に「原鉄道模型博物館」と書かれています。この電車は同博物館のワークショップでお客様が作られたもの。
惜しくも2014年にご逝去された原信太郎さんとは、博物館構想時に幾度かディスカッションさせていただいた経緯があり、今回お客様を通じてのご縁は、とても感慨深いものがありました。
電池駆動のためロングコースは一周するのにかなり時間がかかりましたが、ここでもしっかり走ってくれました。原さん、天国から見てくれていたかな? ちょっと緊張気味のハンサムな坊ちゃんです。
続いては、小学生の頃からGゲージの車輌工作を始めたという19歳のK様。いつも大きな荷物を持って、東京吉祥寺から電車とバスを乗り継いでおこしいただいています。紙や合板を使った手作り感ある車輌ですが…
なんと! この電車には 無線で自動扉が開くメカが盛り込まれています。ただ者ではありません…
K様のブログ「吊り掛け電車の通い道」を是非ご覧になってください。
Gゲージ主体ですが、他ゲージにも精通する情報も満載、氏の模型に対する情熱が伝わってきます。自作派の高齢化が進んでいる現代、若手の活躍はとても楽しみです。
本日、最後にご紹介するのはこちら。
緑の中、ボディ色とのコントラストがとても美しい…
横浜のH様が、約1年がかりで完成した渾身の逸品「箱根登山鉄道アレグラ号」です。恐らくこのサイズでは世界第一号です。迫力あるビッグサイズ、完成度の高さをじっくりご覧下さい。
パンタグラフも自作。車体に既製品流用はありません。
模型を生業にしているのではないかと思うほど、制作方法は合理的でセンスが溢れています。エッヂの効いた台車は原形からゴム型キャスト成形。(駆動系のみLGBモーターブロックを使用)
座席はバルサで奥様が担当、車番やLED表示機のイニシャルはお嬢様がお手伝いされたとのこと。ほんとうに素晴らしいです。そんなH様ご一家、実はアレグラ号にはまだ乗車したことがなく、制作資料は雑誌に掲載されている写真を参考にしたとのこと。さらに驚くのはレーザー加工や造形機などを一切使わず、すべて人力(手切り)で作られているという点です。
そしてスイス、レイティッシュ鉄道の本舗アレグラと記念撮影。
当、フェイスブックに5月7日にアップロードした走行動画の再生回数からも皆様の感心の高さがわかりました。
後日、専用ケースで飾られている写真をお送りいただきました。
H様、誠にありがとうございました。
鉄道模型以外ではこんなシーンも。
ハイキングをかねて金時山の山頂から電波を発射しているJF1PEQ局と無線交信。
お帰りの休憩にお立ち寄りいただきました。
デッキにチャチャッと簡易アンテナを立てて、まだ真新しい短波通信機を拝見。
国内からは熊本、海外からはウクライナからの電波が入感。
ここから箱根の友好都市、スイスサンモリッツまで電波を飛ばすことも決して夢ではないことがわかりました。インターネットの現代、あくまでもアナログに走る小生であります(笑)
いかがでしたでしょうか、
オープンから三年目、多くのお客様に支えられているガーデンレイルウェイ・カフェ。
これからもよろしくお願いいたします。