エレクトロニクス商品

新型ムービートレイン・バッテリ持続時間測定データ

2004/09/07 CRAFT電子開発部
新型ムービートレインについて、市販のニッケル水素(NiMH)充電池で、どれ位の時間が使用可能かを正確に測定しました。ご参考下さい。
【測定条件】
[測定日]2004/09/07〈火〉 天候:曇り時々雨   室内温度:26~27度
[使用電圧計]MASTECH社 MAS-344 DIGITAL MULTI METER
[使用電源]KENWOOD社 PA18-3A REGULATED DC POWER SUPPLY
[試料]Panasonic製 単4型(AAA)ニッケル水素充電池(800mAh) 公称1.2V×2個
新品を満充電して試験を実施した。
電圧はMovieTrainに電池を搭載した状態で測定。
【実験-1】 電池電圧の時間変化
グラフ
【実験-2】 良好な画像が受信できる最低電圧を測定した
表
【考 察】
今回、新品のニッケル水素充電池を使用して実験を行いました。測定開始から120分経過し、電池の電圧が1.2V(公称電圧)を下回っても良好な画像が受信できました。実験1と実験2の結果から、ムービートレインの電源としてニッケル水素充電池を使用した場合、60分程度は問題なく使用できることがわかりました。ただし、ニッケル水素充電池は充放電を繰り返すとメモリ効果が現れるので注意が必要です。この対策としてリフレッシュ機能付き充電器を使用すると良いでしょう。
【補 足】(開発秘話~レール集電仕様の問題点)
Zゲージの場合、臨場感ある映像、いわゆるスケールスピードは、パワーパック電圧で「2V~2.5V」になります。つまりレール集電方式とした場合、2Vからコントロール上限電圧までがカメラ(送信機含む)電源としてレールから入力されます。これをカメラ側で常に安定化させればよい訳ですが、ここでZゲージ(低速)であるが故の問題が生じます。それは冒頭の「スケールスピード=2V~2.5V」で走行させた場合、ノイズが発生する事です。これは集電部と、レールからリークする機関車モーターノイズと思われるもので、写し出される映像、波形からも顕著でした。(一般的な客車照明のチラつき同様の現象です)ノイズはハイスピード域では低減しますが、これではZゲージでは実用性はないも同然です。これに対して当店では「Zゲージ全域スピードでストレスなくお楽しみいただける仕様」を念頭にテストを繰返し、あえて電池式としてリニューアル致しました。本テストをご覧の通り、充電式電池ながら実用性は高い事が実証(従来品よりも小型化・さらに電池寿命も2倍以上)され、自信を持ってお勧めできる製品になりました。すでにお買求めいただきましたお客様からも多数、ご好評をいただいております。ぜひ皆様も手中にされ、その素晴らしさをお確かめ下さい。私どもは、今後もよりよい製品の開発に鋭意取り組んで参ります。どうぞご期待下さい。

戻る