■クラフト・ペーパーストラクチャーシリーズ(キット)の特徴
クラフト・ペーパーストラクチャ−シリーズは「プラ製品に迫ること」をテーマに、精細なディティール表現と、組み立て効率アップのためのアワセ(凹凸)にこだわり、各部に「彫り込みレーザー加工」を施しています。弊社のレーザー加工は「彫り込み→スジ目入れ(弱)→スジ目入れ(強)→切り出し」の4工程。キットは、要塗装品で組立て難易度もやや高めですが、うまく完成させていただければプラ製品に肉迫した仕上がりになります。
■団地シリーズ(Z用1:220)の壁面構成例 | ||
扉・窓枠以外を彫り込んで1シートに |
扉・窓枠が凸なので外壁にアワセやすい設計 |
このようにピタリと合致します |
[石壁を彫り込み加工中の写真]レーザービームは直径約0.1mm、表面を焼き切るようにして移動するため、時おり短い間隔で火の粉が上がります。 |
■彫り込みレーザー加工とクラフトのこだわり 一般的にペーパーへのレーザー加工は「切り出し(切断)」と「スジ目入れ(浅彫り)」の二つの方法がもっとも多く用いられ、それぞれレーザービームの出力強弱で行なわれています。この方法は、データのアウトライン(線)に添ってレーザービーム(点)が移動するだけですから加工時間は、ほんの数秒です。10mm四方の正方形の切断を例にあげると、レーザービームは、40mm(10mm×4辺)を移動するだけで完了します。 これに対して、正方形の領域すべてを彫り込む場合は「稲刈りで畑をコンバインが行き来するのと同様」にレーザービームが移動する方法で行なわれます。弊社マシン環境の場合、レーザービーム直径は約0.1mm、移動ピッチ約0.05mmですから、レーザービームは200回(10mm÷0.05mm)もの移動をくり返すことになります。前者と比較すると加工時間は大幅に長くなり、マシン負担も大きくなりますが、ユニークかつ精細なディティール表現、そしてパーツ合わせの簡便性は、私たちがどうしてもこだわりたい領域で、シリーズすべてのキットに反映されています。 |
[未塗装参考写真・1/220スケール]]鉄道模型ちゃんねる特番で制作したオーストリア・ハルシュタットにある教会の壁面習作。壁面実写画像を元にデータ構築し、彫り込みレーザー加工を施しています。 |
[未塗装参考写真・1/220スケール]日本の屋根瓦。彫り込みレーザー加工で瓦の波状を表現。単にラインだけで彫られていないのがおわかりいただけると思います。このような再現が可能となります。 |
[未塗装参考写真・1/87スケール]HOナロー森林鉄道レイアウト向けに制作した山小屋の壁面習作。塗装後は右写真になります。 |
[塗装参考写真]簡単に筆塗装し、生乾き状態でパステル粉末を表面にこすりつけるとスーパーディティールの完成。 |
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